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自分だけの小さな願い事 [2024年11月10日]
子どものころ、落ちているどんぐりの実をポケットに忍ばせていた時のように、自分だけの小さな願い事を抱くことがある。それは、施設に入ってからも、そして死を間近にした時も同じで「ふるさとに帰りたい」「あの人に会いたい」など、さまざまである。看取りで退院されてきたAさんの願いは、「自分の田んぼを見に行きたい」ということ。倒れる直前まで20枚以上の田んぼを管理し、無農薬で、ホタルが舞う田んぼを復活させ、農業の伝道師としても活躍されていた。
家族と弟子に囲まれて、自分ならではの人生の物語の最終章を書き上げる。
最終章には続編がきっとある。
さあ、次はホタルを見に行こう。